綺麗なベタと暮らすことができたら、毎日がきっと楽しくなりますよね。
そこで、ベタの購入方法からお世話の仕方まで、初心者向けに徹底解説します。
お気に入りのベタを元気に育てたい人は、この記事を参考にしてくださいね。
ベタの基礎知識5選

まず初めに、ベタという魚の基礎知識について説明します。
ベタの主な特徴は次の5つです。
それぞれの特徴について、わかりやすく解説していきますね。
単独飼育が基本
ベタは複数飼育することができず、単独飼育が基本です。
ベタは闘魚と呼ばれるほど気性が荒く、特にオスは同種間では激しくケンカしてしまいます。
メスはオスに比べると気性が穏やかで、混泳の成功例もありますが、やはりケンカしてしまうこともあります。

メスを混泳させる場合は、過密気味にするのがコツ!
空気呼吸ができる
ベタは、エラ呼吸と合わせて空気呼吸もすることができます。
そのため、フィルターやエアレーション(ぶくぶく)で水中に酸素を供給しなくても、飼育することができます。
その性質から「コップで飼える」などと宣伝されることもありますが、実際にはコップでは飼育できないので注意してくださいね。



コップは水量が少なすぎ!
25℃以上の水温が必要
ベタは、25℃以上の水温をキープする必要があります。
ベタはタイ原産の熱帯魚で、暑い地域出身だからです。
日本の冬の寒さにベタは耐えられないので、ヒーターを設置してあげてくださいね。



ベタはヒーター必須!
ベタの平均寿命は2~3年
ベタの寿命はおおよそ2~3年程度です。
もちろん個体差があり、1年程度のベタもいれば、3年以上生きる長生きのベタもいます。
十分な水量で、適切なお世話をコツコツ続けてあげれば、長生きしてくれる可能性は上がりますよ。



販売されているベタは生後3~6ヶ月程度が多いよ!
ベタの値段の相場
ベタの値段の相場は、だいたい1,000円~5,000円程度です。
もちろん、もっと安く売られている場合もありますし、1万円を超えるベタもいます。
ご自身の予算に合わせて、気に入ったベタを選んでくださいね。
STEP①ベタの飼育用品を揃えよう


ベタを飼うことを決めたら、まずはベタの飼育用品を揃えましょう。
ベタ飼育に最低限必要なものだけご紹介しますね。
他にもあると便利なグッズはあるので、飼育に慣れたら検討してくださいね。
水槽
ベタを飼育するためには水槽が必要です。
ベタは1匹で飼育するので、小さめの水槽でも飼育できます。
当サイトでは「クリスタルキューブ150H/B」をおすすめしています。



縦長でおしゃれな水槽だよ!
カルキ抜き
ベタは水道水で飼育できますが、カルキを抜く必要があります。
市販の液体カルキ抜きが便利でおすすめです。
当サイトでは「ベタセーフ」をおすすめしています。



粘膜保護&抗菌効果も!
水温計
ベタは熱帯魚なので、適温に保たれているか水温計で確認しましょう。
小型で安価なもので十分です。
当サイトでは「クリスタル水温計SS」をおすすめしています。



安価だけどキッチリ計れるよ!
ヒーター
ベタは熱帯魚なので、ヒーターで水温を上げる必要があります。
ベタ専用の小型ヒーターが販売されています。
当サイトでは「プリセットオートヒーター15BETTA」をおすすめしています。



ベタ専用のヒーターだよ!
餌
ベタを育てるためには、もちろん餌が必要です。
ベタ専用の餌や熱帯魚用の総合フードを選ぶと良いでしょう。
当サイトでは「パラクリア特小粒フロート」をおすすめしています。
コラム「7つのハーブの効果」について
7種類のハーブ(オレガノ、ガーリック、シナモン、ジンジャー、タイム、レッドペッパー、ローズマリー)に含まれる抗菌成分、防虫成分の一定比率の組み合わせの相互作用により、駆虫効果があることを山崎研究所が発見しました。
- ダクチロギルスの駆虫
- ギロダクチルスの駆虫
- 白点病の予防
- コショウ病の予防
今回発見された7つのハーブの効果は、「パラクリア」という餌に応用されています。詳しい研究結果は山崎研究所のHPをご覧ください。
パラサイトクリア寄生虫(ダクチロ・ギロダク)を安全に駆除
パラサイトクリア2寄生虫(白点虫)への効果を検証
パラサイトクリア3コショウ病への効果を検証



体表全体の健康を維持してくれるよ!
計量カップ
ベタの水換えをする時は、計量カップがあると便利です。
ベタを隔離したり、交換用の水を用意するのに使います。
当サイトでは「1Lと3Lの計量カップ」をおすすめしています。



3Lの計量カップは100均にないサイズ!
メラミンスポンジ
ベタの水換えをする時は、メラミンスポンジがあると便利です。
簡単に水槽のコケを落とすことができます。
当サイトでは「激落ちくん」をおすすめしています。



定評のあるメラミンスポンジだよ!
飼育器具は水道水で洗おう
購入してきた飼育器具をセットする時は、すべて一度水道水で洗ってください。
水槽の中に入るものや、水を入れる計量カップだけでOKです。
ヒーターは水槽の中に入る部分だけを洗い、電源プラグは洗わないようにしてくださいね。
STEP②ベタを購入しよう


ベタの飼育用品を揃えたら、いよいよベタを購入しましょう。
ベタを購入できるのは、主に次の4つです。
それぞれのメリットについて、わかりやすく解説していきますね。
オンラインショップ(通販)
ベタを購入できる場所の1つ目は、オンラインショップ(通販)です。
アクアリウムショップが減少傾向にある中、全国どこからでも購入できるオンラインショップは強い味方になっています。
実際のベタを自分の目で見ることはできませんが、近くにベタを販売している実店舗がない人にとっては、オンラインショップ一択です。



私は「ペットフィッシュ」さんを愛用!
ベタ専門店
ベタを購入できる場所の2つ目は、ベタ専門店です。
ベタは熱帯魚の中でも熱心なファンが多くいるので、ベタを専門に扱う店舗も存在します。
価格は少々高くなる傾向にありますが、レベルの高いベタを購入したい人におすすめです。



大阪のフォーチュンというお店が有名!
総合ペットショップ
ベタを購入できる場所の3つ目は、総合ペットショップです。
特にアクアリウムに力を入れているペットショップであれば、ベタの品揃えも充実している傾向にあります。
実際に自分の目でベタを選びたい人におすすめです。



わからないことも質問できる!
ホームセンター
ベタを購入できる場所の4つ目は、ホームセンターです。
ペットコーナーを設けているホームセンターであれば、ベタを販売していることもあります。
アクアリウムのプロショップではないので、ベタがしっかり管理されているか確認するようにしましょう。



状態が悪ければ購入を見送って!
STEP③ベタの水合わせをしよう


ベタを購入したら、自宅の水槽に移してあげます。
この時、ショップと自宅の水温・水質の変化にベタを慣れさせる、水合わせを行います。
初心者でも簡単に水合わせができる方法を、順番に解説していきますね。
①水槽に飼育水を作っておく
ベタをお迎えする前に、ベタを飼育する水槽に水を入れておきましょう。
できれば、ベタが家に来る前の日に準備しておくと安心です。
お迎え準備で購入した「ベタセーフ」を規定量入れた水道水を、水槽に入れておきましょう。



カルキを抜くのが大事だよ!
②計量カップにベタを移す
ベタが家に来たら、まずは水合わせをしやすいようにベタを袋から移しましょう。
100均などで手に入る1Lの計量カップが便利です。


袋にはたくさん水が入っていますが、300mlくらいを残して、あとは捨ててしまって大丈夫です。



計量カップなら不要な水も捨てやすい!
③温度合わせをする
ベタを計量カップに移したら、次は温度を合わせましょう。
計量カップを水槽の中に入れて、水槽の水と温度が合うまで待ちます。


だいたい30分くらい待てばOKです。



冬は水合わせの時も水槽にヒーターを入れてね!
④水合わせをする
水槽の水とだいたい温度が合ったら、次は水質を合わせましょう。
水槽から、計量カップの水と同じくらいの量の水(300ml)を足します。


この状態で、また30分くらい待ちましょう。



お店の水50%・水槽の水50%!
⑤ベタを水槽に移す
ベタの水合わせが終わったら、水槽にベタを移動させましょう。
計量カップの水をできるだけ減らして、ベタだけを水槽に入れてください。
水合わせに長時間かけるのもストレスになるので、1時間くらいの水合わせで十分ですよ。



水温を合わせるのが1番重要!
STEP④ベタに餌を与えよう


ベタの飼育をはじめたら、エサを毎日与えるようにしましょう。
ベタが到着した日はエサを与えずに休ませて、翌日から与えるようにしてください。
ベタの餌の与え方について、わかりやすく解説していきますね。
ベタの餌の量は1日10粒が目安
当サイトがおすすめする餌の量は、1日10粒です。
ベタの消化の負担と栄養確保のバランスが良い給餌量だからです。
若いベタは20粒、年を取ってきたベタは5粒など、自然に食べられる量が変わっていくので、よく観察して与えてくださいね。



基本は1日10粒!
ベタの餌の頻度は1日1~2回
ベタの餌の頻度は1日1~2回です。
1日1回与える場合は、できるだけ午前中に与えるようにしましょう。
1日2回にわける場合は、午前に5粒・午後に5粒といった感じで与えてください。



私は1日1回で育てているよ!
週に1回の餌抜きがおすすめ
ベタは1週間に1日程度、餌を抜く日を作るのがおすすめです。
私は毎週日曜日に水換えをしているので、日曜日を餌を抜く日にしています。
ドイツの大手アクアリウムメーカーの「セラ社」も、「1週間に1日は絶食日を設けることが大切」としています。
STEP⑤ベタのフレアリングをしよう


ベタの飼育をはじめたら、毎日フレアリングと呼ばれる運動をさせてあげましょう。
ベタに鏡を見せたり、フレアリングスティックを見せることで、ヒレを大きく広げる威嚇行動を行います。
フレアリングすることでベタの運動・ストレス解消になり、ヒレも美しく育ちますよ!
STEP⑥ベタの水換えをしよう


ベタを飼い始めたら、週に1回は水換えをしてあげましょう。
水槽を丸洗いして、水を全部交換します。
ベタを計量カップなどに移します
水槽や水温計・ヒーターなどの器具を洗います
カルキ抜きを入れて飼育水を作ります
新しい水を入れた水槽にベタを戻します
上記の4ステップについて、わかりやすく解説しますね。
ベタを容器に移す
まずは水槽から容器にベタを移します。
1L以上の計量カップなどに移すとよいでしょう。
私はベタをすくうのが下手なので、水槽を傾けて直接計量カップに流し込んでます。



ベタを追いかけまわさなくて済むよ!
水槽・器具を洗う
ベタを容器に移したら、水槽や器具を洗いましょう。
メラミンスポンジを使うとキレイに洗えます。
水槽に付いているぬめりをすべて洗い流してしまいましょう。



ピカピカにしよう!
飼育水を作る
水槽がキレイになったら、水槽に入れる飼育水を準備しましょう。
水道水で問題ありませんが、カルキ抜きを入れるのを忘れないようにしてください。
ベタは急激な温度変化に弱いので、水槽の水と新しい水がだいたい同じ温度になるようにしてくださいね。



冬はお湯を混ぜよう!
ベタを水槽に戻す
最後にベタを水槽に戻します。
ベタを網ですくって戻すか、容器の水をギリギリまで減らして、ベタを水槽に流し込みます。
私はベタをすくうのが下手なので、計量カップの水をギリギリまで減らして、直接水槽に流し込んでます。



水換え前の汚れた水はできるだけ入れないように!
STEP UP①照明をつけよう


ベタ飼育に慣れてステップアップしたいなら、水槽用の照明をつけてあげましょう。
照明をつけると、水槽やベタが圧倒的にキレイに見えるようになります。
水草育成用のライトと異なり、観賞用のライトであれば、価格もそれほど高価ではありませんよ。
STEP UP②レイアウトをしよう


ベタ水槽の中にベタしかいないと、少し水景が寂しいですよね。
そこで、ベタが映えるシンプルなレイアウトをすることもおすすめです。
メンテナンスのしやすさも考えながらレイアウトしてみてくださいね。
STEP UP③飼育水にこだわろう


ベタはカルキを抜いた水道水で飼育できますが、慣れてきたらより飼育水にこだわってみましょう。
飼育水にこだわることで、より状態良くベタを飼育することができます。
それぞれについて、わかりやすく解説していきますね。
粘膜保護剤を入れる
ベタは粘膜が多い熱帯魚なので、粘膜保護剤でサポートしてあげるのがおすすめです。
私は「プロテクトX」というカルキ抜き・粘膜保護剤を使用しています。
粘膜保護剤は、一部のカルキ抜きの中に入っています。



粘り気のある粘膜保護剤だよ!
塩を入れる
ベタは飼育水に塩を入れることで、調子が向上するのでおすすめです。
私は「金魚元気ケアウォーター」という液体タイプの塩を使用しています。
商品名に「金魚」とありますが、メーカーによるとベタにも使えるそうです!



使いやすい液体タイプ!
ブラックウォーターにする
ベタは飼育水をブラックウォーターにすることで、調子が向上するのでおすすめです。
私は「タイリーフエキス」という液体タイプの添加剤を使用しています。
キャップで計って飼育水に入れるだけなので、使い方も簡単です。



ベタは弱酸性を好む!
3種類の調整剤を混ぜ合わせる
水換え用の飼育水を作る時は、紹介した「プロテクトX」「金魚元気ケアウォーター」「タイリーフエキス」を混ぜ合わせましょう。
私も毎週の水換えの度に、3種類の調整剤を添加しています。
こだわりの飼育水を使うことで、我が家のベタも元気に長生きしています。
STEP UP④ベタの不調に対処しよう


ベタを観察していて元気がない時は、不調に対処してあげましょう。
「餌を食べなくなった」「フレアリングしなくなった」「水槽の底に沈んで元気がない」などが不調のサインです。
それぞれの方法について、わかりやすく解説しますね。
水温の確認
ベタの元気がない時は、まず水温を確認することが大切です。
ベタは暑い地域の熱帯魚なので、水温が下がると活性が下がってしまいます。
水槽用のヒーターは消耗品なので、1年に1回は交換するようにしてください。



まずは水温を適正に!
水換え
ベタの元気がない時は、水換えをすることも大切です。
もし水換えをサボってしまっているなら、有害な物質が飼育水にたまっていることが予想されます。
ベタは定期的に水換えをして、常に清潔な状態で飼育してあげましょう。



定期的に水換えしているならOK!
餌は通常通り与える
ベタの元気がない時も、餌を食べるようであれば与えましょう。
この時に与えるエサは、「パラクリア特小粒フロート」がおすすめです。
元気がないベタに最適な餌になっています。



普段から与える餌としても1番おすすめ!
マジックリーフの使用
水温や水換えに問題がない場合は、マジックリーフを使ってみましょう。
マジックリーフには強い抗菌効果があり、ベタのストレス緩和効果もあります。
5cm角程度にちぎって水道水でよく洗い、水槽に浮かべておけばOKです。



徐々に水槽の水が茶色くなってくるよ!
塩浴
水温や水換えに問題がない場合は、マジックリーフと一緒に塩浴も併用しましょう。
塩には浸透圧の調整効果があり、ベタの負担を軽減する効果があります。
1Lの水に5gの塩を入れると、0.5%の濃度の塩水ができますよ。



メダカの天然珠塩は5gを計れるスプーン付き!
すべてベタにダメージのない対処法
今回ご紹介したベタの不調時の対処法は、ベタにダメージがない方法なので安心してください。
ベタの不調というのが勘違いだったとしても、今回の対処法はベタにとって無害です。
「少しベタの元気がない気がする」と思った時は、今回紹介した4つの対策を試してみてくださいね。
ベタの飼い方のよくある質問


ベタの飼い方のよくある質問についてまとめました。